法事(法要)とは、亡くなられた方の冥福を祈って、供養をする仏教における儀式となります。本来は、四十九日目まで七日ごとに法要が行われますが、一般的には、初七日と四十九日を除いては遺族のみで行います。 四十九日をもって忌明けとし、この日以降は年忌法要となります。当サイトでは、法事(法要)に関する疑問・お悩みについてご案内していきます。
※法事は、読経による法要と法要後の食事までを法事と言います。
本当は、亡くなった日から、四十九日までの間に七日ごとに法要を行うのですが、最近では初七日と四十九日の法事を行って、他は省略することが多いです。初七日の法事は、葬式に引き続き行うか出棺後に火葬してから戻り初七日として行います。
【忌日当日に法事が出来ない場合、忌日より早目の休日など招待客が集まり易い日を選ぶことが望ましい。】
1..法事の日程と食事をする場所を決める。
2.日程が決まったら、お寺に連絡する。その時にお布施の金額についても確認をしておくと良い。一般的に葬儀の時にお願いした金額
の10~20%が相場。(戒名の位により金額が違ってくる)
3.招待客の人数を考えて、食事をする場所を仮予約を入れておく。一周忌など招待客が多い時は、料理屋さんで行うのがよい。三周
忌、七回忌などになっていくと親族あるいは家族だけとなっていくので、その時は自宅に料理を仕出料理さんにお願いするとよい。
自宅であれば、小さな子供が騒いで周りに迷惑をかける心配いらないし、料理屋さんの法事の食事をとるような会場は、2階の場合
が多く、年配の方には移動が大変なので自宅で食事であればその心配もいらない。コップやお皿も頼めば仕出料理屋さんが持ってき
てくれるし、今はお皿を洗って帰す必要もないので女性陣も楽だし、男性陣も運転手を気にすることなくお酒が飲める。
4.招待客リストを作成し、法事の案内状を往復ハガキで送付する。(1か月後までに返信をして頂くよう記載する)
【食事をする場所は、お寺、レストラン、ホテル、自宅などで、レストランを土日のお昼時は、混み合う可能性があるので、早めの予約がお勧め】
【塔婆をあげてくれる人、お花、盛篭をあげてくれる人の案内もこのハガキに記載する】
5.法事の出欠席のハガキを集計して、法事の出席者の人数を決定する。
6.法事の出席者数を確認して料理を手配する。
【故人+法事の出席者+住職】【何日前まで料理の追加、キャンセル可能か確認しておく】
7.法事の出席者数を考慮して引き物を手配する。
8.法事の案内状に記載した塔婆の数を確認して、お寺に塔婆を依頼する。
9.お経をあげる場所を飾るお花の花束とお墓用の花束、お食事の席に飾るお花を手配する。
10.お経をあげる場所にお供えする盛篭を手配する。
※お墓に納骨する場合は、石材店に手配を依頼する。
11.手配したお花、料理、引き物の数等を確認する。
12.お布施、位牌、遺影写真,線香を再確認する。
(お墓参りの時に、線香に火をつけるのでチャッカマンと新聞紙を用意すると重宝する)
13.早めに会場にいって、親戚などの到着を待つ。
【手配したお花、引き物が届いているか確認する】
(B)卒塔婆について
法事の出欠を尋ねるハガキにて卒塔婆をお付け頂けますかとお尋ねするおは、必須ではありませんが、法事当日に出席者からお申し出頂くよりも、こうしたハガキで確認した方がいいと思います。
供養のために卒塔婆を付けてもらう場合には、法事の参会者は御供物料とは別 に、白い封筒に「御塔婆料」「御塔婆供養料」などとして施主に渡します。卒塔婆の費用はだいたい3,000円~5,000円くらいです。法事の参会者はあらかじめ施主に電話などで料金を確認すると良いでしょう。
※卒塔婆について… 宗派によっては、卒塔婆を用いませんので注意してください(浄土真宗では用いません)。
施主の方は、法事の日取りを寺に連絡する際に、あらかじめ寺に卒塔婆の料金を確認しておくと良いでしょう。
(C)往復ハガキの切り取りについて
中央で切らずに往信の部分がついたままで法事案内状の返信を出す方がいます。中央の折り目のところで切らずにポストに入れると 配達する人は往信か返信かの区別がつかず、再び往信として配達してしまったりするトラブルの原因となります。
住職の読経の後、施主が出席者を招待して行なう食事をお斎(おとき)と言います。住職や出席者に対するお礼の気持ちを示した席であり、出席者で故人の想いで話をして偲ぶ目的があります。お斎(おとき)を省く場合、法要後、施主が挨拶を行なう時のその旨を告げ、返礼品等をお渡しします。また、住職のみ席に参加されない場合、御膳料という形でお金をお包みするかお食事を別に手配してお届けするのが一般的です。
法事の食事の席でも、法事と同様に席順を決める必要があります。まず、住職には、上座の中でも最も故人に近い席に座ってもらいます。親族を代表する人に住職の隣に座ってもらい、住職のお相手をしてもらいましょう。次の席以降は、親族以外の参列者に座っていただき、親族には末席に座ってもらい、一番末席に施主とその家族が座ります。
法事の食事は、参列者をもてなす席ですので、住職以外は、故人との関係が近い人ほど下座に座るということになりますが、あまり形式にこだわらずに会話がしやすいように配慮して座ってもらうのも一つの方法です。
法事の食事の料理の金額は、地域によって様々ですが、おおむね3,500円~5,000円が多いです。お寺で法要を行った後、そのお寺で食事をするケースや、近くの飲食店、ホテルなどで行うケース、ご自宅に戻って食事をするケースがあります。どの会場で行うかによって、金額が変わってきますので、あらかじめ問い合わせておきましょう。
法事の料理の内容は、正式には精進料理をお出しするものでしたが、最近ではそういった形式へのこだわりがなくなってきています。ホテルでの会食や仕出し弁当など、出席者に合わせたスタイルが増えてきています。
お寺で食事をする場合は、飲食店などに移動しなくてよいというメリットがあります。デメリットは、仕出し料理屋さんが料理を運んできて、配膳のスタッフが専属でつくことになるので、その配膳スタッフの人件費が料理の料金に含まれてくるので、料理の金額が人件費分だけ高くなることを頭に入れておいて下さい。
飲食店で法事の食事をする場合は、お寺で食事する場合と違い、配膳のスタッフが専属というわけでなく、お店にいて店内のお客様の配膳を担当するので、配膳スタッフの人件費は、それほど掛かりませんが、お寺から食事をする飲食店に移動するための手段を考える必要があります。供養ですので、お酒を飲める方には、お酒を勧めたいとこです。
人数が少ないのであれば、ご自宅での食事をお勧めします。仕出し料理店の依頼すれば、予約した時間に料理を届けてくれます。配膳専用のスタッフもいらないので、人件費が掛かりません。小さな子供がいる場合に、周りに気兼ねなくお食事をすることができますし、ごじたくであれば運転手の必要もないので、お酒を飲むことも自由です。今は、食べ終わった食器も洗わないでそのまま返却できるようになっていますので、女性の方も片づけの心配がありません。
法事の(法要)の会食の前に施主さんは、必ず挨拶をすることになります。法事に参列してくれた方にお礼の挨拶となります。多くの人が慣れていないので、緊張することと思いますが、あらかじめ何を話すかを準備してとにかく参列していただけた感謝の気持ちを伝えれば大丈夫です。
(例文)
本日はご多忙のところお集りいただき、誠にありがとうございます。葬儀の際には、皆様の一方ならぬお力添えを賜り、あらためて御礼申し上げます。本日、無事に一周忌の法事を終える事ができ、亡き〇〇も安心していることと思います。これからも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。ささやかではございますが。お食事をご用意いたしました。
法事の食事の席では、開始時に飲み物が行き渡ったら施主あるいは親戚を代表する人が献杯の音頭をとります。
会食開始の挨拶と引き続き施主が献杯の挨拶をしてもいいですが、できれば親族の年長者に献杯の挨拶をお願いした方がスムースだと思います。
【施主が献杯する場合】
本日はお忙しい中、最後までおつき合いを頂きましてありがとうございました。父も安心していることと思います。この席では、私たち家族が知らなかった父の想い出話などをお聞かせいただければと思っております。まずは、献杯をさせて頂きたいと思いますので、ご唱和をお願いします。献杯。
【親族を代表する人が献杯する場合】
故人の○○にあたります◯◯でございます。亡き○○を偲び、献杯の辞を述べさせていただきます。この度は、突然のことで大変驚いております。今も私たちを優しく見守ってくれていると思います。○○さん、どうか安心してお眠りください。それでは、これより献杯をさせて頂きますので、ご唱和をお願いします。献杯
会食前の挨拶もそうですが、会食後の挨拶は、お酒も入ることもあるので、メモを用意した方がいいです。話し方が公の場なので、堅い話し方になりますが、難しく考えずにご自身やご家族の近況などを取り入れて挨拶されるとなお気持ちが伝わる挨拶になると思います。
(例文)
まだまだ皆様のお話をお聞きしたいと存じますが、そろそろお時間となりましたので、これにてお開きにさせていただきたいと存じます。本日は、本当にありがとうございました。
仏教世界では死亡してから7週間(49日)の間は死者の霊は現世とあの世をさまよっているとされております。その間に身内者が供養することで初めて極楽浄土へ送られると言われています。霊は冥土の閻魔大王によって7日目ごとに7回裁きを受けるとされ、法要は、その故人の罪をできるだけ軽くしてもらえるように祈って営むものだそうです。7日おきに行ない、四十九日で忌明けの法要を行なったあと一周忌からは年忌法要(一周忌、三回忌。七回忌、十三回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、百回忌)となります。人を集めてとり行われる法事では故人を偲ぶお花を用意します。
法事のお花を贈る時に仏式の場合は、初七日の法要は、繰り上げ初七日といって、ほとんど葬儀と同日に行なわれる例が多い傾向にあります。お花を贈るとすれば、三十五日か四十九日のどちらかが良いのではないでしょうか。また、白いお花に少し色花を入れても良いとおもいます。
キリスト教の場合は、カトリックの追悼ミサは、3日目、 7日目、 30日目、
1年目、以降は毎年亡くなった日に追悼ミサを行ないます。プロテスタントの記念祭は、1週間目、10日目、1ヵ月目、以降は毎年亡くなった日に追悼会・記念会を催します。追悼ミサや追悼会・記念会は教会で行われますが、お花はご自宅へのお届けが一般的です。命日または法要(追悼ミサ・記念祭)の前日の午後にお届けするようにします。お花は白い花を基準に洋花で淡い色合いを入れます。
法事のお花は、法事を行う日の前日にお寺さんにお届けに上がります。お寺の奥様が前日に準備するためにそのようにします。
お寺さんでも葬儀生花のような籠花でなく、本堂に飾る仏束だけの所もありますし、生花と本堂用の仏束の両方飾る所とあります。
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